いい意味で高校生の痛々しい青春をAIをかき乱す話。こっそりとAI搭載のロボットを入学させてすぐにAIがミュージカルの如く唄い始めるのだが、主人公を含めた周りの高校生もそれにドン引きする。これで共感性羞恥心のようなものを感じるのだが、それは主人公達とも同じである。次々と問題を起こしては周囲の関係を修復していくのだが、会社に見つかってしまい作者である母も大ピンチに。ここの描写も生々し過ぎてかなり重かったが、最後は友情とAIの力でミュージカル的な脱出劇で幕を閉じる。良い部分では都合が良く、それ以外の部分では生々しくもだからこそ味わい深い。タイトルだけで油断していただけにとても満足した。
