かずシネマ

11月1日のかずシネマのレビュー・感想・評価

11月1日(2019年製作の映画)
3.5
リンゼイ・ダンカンの演技が良い。

割とその辺にもありそうな母娘の若干ギスギスした会話から始まる。
特に母親は粗暴な様子で、娘はそれを反面教師にしているかある程度諦めて萎縮してしまっている様子。
母親は被害に合ってからこうなったのか、それとも元々粗っぽい性格のところに事件があってそれが加速したのか。
多分後者な気がする。

自分はあの後で、やっと2人は先を進めるんじゃないかと思った。
だって時が止まったままだもの。
あの状況…病むのも当然だし。
というか、娘が母親に向かって「貴方は病んでいる」と言っていたけれど、娘も別のベクトルで病んでいたと思うよ。
どう見ても2人とも止まったままだ…。
娘も28年間溜め込んでいた事をやっと言えて、それがあったからあの後に母親は空っぽにはならないんじゃないかと。
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