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恋人はアンバーのxavierのレビュー・感想・評価

恋人はアンバー(2020年製作の映画)
3.8
ふたりだから、自分に会えた…
1995年、同性愛者への差別や偏見が残るアイルランドの田舎町。自分がゲイである事を認められない高校生のエディとレズビアンである事を隠しているクラスメートのアンバーは窮屈な日々を過ごしていた。そんな二人は周囲にセクシュアリティを悟られずに卒業するため期間限定でカップルを装う事にする。性格も趣味も真逆の二人だったが、悩みや夢、秘密を語り合う中で友情を育み、互いにかけがえのない存在になっていく…
ストーリーはこんな感じ。

この時代に同性愛者だとすると、大変だったろうな。"ある少年の告白"でも描かれていたけど、同性が好きだというだけで病気とみなされ入院させられたり、体の中に悪魔が棲み着いているとして、教会で悪魔祓いをされたりしていたらしい。
この作品に出て来るエディとアンバーは、2人とも同性愛者。アンバーは人前では同性愛者を隠しているが、自分で「私はレズビアン」って言えるほど自分がそうだと認めている。一方、エディは男に惹かれているものの、頑なに"自分はゲイじゃない"と思い込もうとするが、いざ女の子とそういう事になっても体は正直でSEXする事が出来ずにいた。
そんなエディに同じ匂いを感じたアンバーは、1つの提案をするんだなぁ。
卒業まで同性愛者だとバレない様に、お互い恋人のふりをしようと。
そうしてエディとアンバーのどこかぎこちない恋人関係がスタートする…
エディがホモだと囃し立てていたクラスメートもそんな2人を見て、からかう事もなくなったり、アンバーも"あの噂は嘘だったんだ"と女生徒に思わせる事が出来、2人にとっては上々な関係となっていく。
そんな中、ダブリンに遊びに行った2人は"ある事"が切っ掛けとなり運命は大きく変わっていく…

やっぱ、こういう時って女性は強いし大人だよね。自分でこうと決めたら、何があってもブレないもんね。それに比べて、男はちょっとしたことで悩んだり、怒ったり感情をコントロール出来ないんだから。

最後の展開は、どうなんだろうね。
しっくりこない人もいるんじゃないかな。個人的には好きな感じだったけど
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