このレビューはネタバレを含みます
同性愛者の主人公達によるラブコメ。
真面目なテーマを扱いつつも結構コミカル。かと言ってアメリカのラブコメとはまた違うコミカルさ。
舞台となるのがアイルランドの田舎町でロケーションがかなり良い。
2人で街を抜け出した先のゲームセンターのシーンやバーでのシーンが特に好きだった。
同性愛だけでなく離婚や自殺等キリスト教でタブーとされることに触れているエピソードが多い。
映画自体の落とし所も同性愛がどうのというだけに留まらない人生の選択の話。
エディの母親はエディがゲイであることを知っているがエディは結局カミングアウトしなかったり、父親と祖父のエピソードだったり、軍隊にいたゲイの彼のゲイであることを隠して生きるという選択だったり、エディとアンバーのエピソード以外のサブエピソードの描き方が絶妙で良い。
この辺のバランスが下手な映画が(特にこういったテーマの映画では)多い中とても上手かつ丁寧に感じた。
エディが周りに心を閉ざしているかどうかをヘッドホンの有無で描いていたり、アンバーの3度の石投げだったり、アンバーが貯めていたお金だったり、アイテムの使い方や活かし方もGood