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恋人はアンバーのchiyoのレビュー・感想・評価

恋人はアンバー(2020年製作の映画)
4.0
2024/3/16
1995年、アイルランドの田舎町。同性愛が違法でなくなってから2年が経っても、差別や偏見がなくなるわけじゃない。自身がゲイであることを認められないエディは、自分で自分を否定しているようなもの。それは悲しいことだけれど、そうせざるを得ない環境が一番悲しい。対するアンバーは自身がレズビアンだと認めていて、その点においてはエディよりも潔い。が、それでもやっぱり家族や周囲には公言できない現実。そんな二人が期間限定の恋人になり、学校での疑似いちゃいちゃが何とも可笑しい。お互いに恋愛感情はないけれど、二人で居ることがとても自然で楽しそうに見えた。だからこそ、決別したような二人が悲しかった。最終的にエディが選んだ道を全力で応援したいし、アンバーとはずっと友達でいてほしい。あと、まだエディは気付いていないけれど、両親がちゃんと彼を理解していることも良かった。
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