一風変わった転校生は、悩めるクラスメイトの前に遣わされた聖人のよう
“あなたの事をちゃんと見ていますよ”
思春期にはどれだけ勇気づけられることだろう。
カラフルなエピソードが、驚くほど無駄なくコンパクトに纏まった群像劇。
多様性は身近なところにだってある。
花を贈られた後の変化がテンポ良く、
直接的なシーンを見せないところも好き。
特にお気に入りは、バレーボール部の女の子のエピソード。
悲しいけれど後悔はしていないことが、ちょっとしたカットバックだけでわかる。
贈られた花をお守りに、一歩踏み出す勇気が清々しく心に残ります。
