YohKitajima

ホビット 竜に奪われた王国 エクステンデッド・エディションのYohKitajimaのレビュー・感想・評価

4.8
劇場鑑賞ぶりに再鑑賞。

やっぱこのシリーズはアクションで魅せるのがめちゃくちゃ上手いなって思う、ドワーフの樽に乗って川下りのとことか、スマウグの荒らし場でみんなで頑張るとことかみたいな、アトラクションみたいなアクションを数珠繋ぎしていく感じもいいし、蜘蛛の巣のくだりとか湖町にオーク襲撃してくるとこみたいな暴力的なアクションも良い。
でも、それら全部最後の一本首キングギドラのスマウグが全部掻っ攫っていくので、あまりにも贅沢すぎる。

今回はエンディングへの入り方がめちゃくちゃ上手いな、アトラクション的なアクションを畳み掛けていってテンションぶち上げの状態で逃げられて “What have we done?” って言って即 “I see Fire” 流れてエンドロール入りするのが、あまりにもスムーズで綺麗すぎる。

ただ、当時観た時もだいぶ思ったけど、「これ原作だとすぐに竜死んだよな…?」みたいな、正直次に持ち越さなくて良かったんじゃね感がちょっとあるんよな、やっぱ前回もそうだけど、1つのでかい映画を途中でぶつ切りにしたような海外ドラマ感は否めない。

あと、レゴラス再登場は正直なくて良かった気がするな。

話が進むにつれて絶望と希望どっちもマシマシになってくる『ロードオブザリング』に比べて、『ホビット』三部作は基本的に失うものがあまりにも多すぎるので話が進むにつれてどんどん葬式みたいな空気になっていくのが悲しい。
YohKitajima

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