言い知れぬ喪失感で生きているのに死んでいるような生活。
静かに淡々とこの舞台から去ろうする中
世界の彩りの多さに気づく…という内容になっています。
演出上も急にカラフルに、またスローモーションになるところなどは、走馬燈かと思わせるくらい。
監督はトム・フォード。
主人公は、監督自身が投影されているというインタヴューを観ました。
ともあれ、コリン・ファースもニコラス・ホルトもイケメンすぎて最高です。
作品を見る前にサントラを一通り聴いていたのもよかったです。
I fine..と繰り返す彼の台詞を思い出すたび、なんとも言えない閉塞感にも似た、心がかき乱され昂る感情がありました。
世界の綺麗さに気づく瞬間はなぜか耳がつまった感じで、海辺のシーンなどは突き抜けた綺麗さがあるのが不思議です。
万人におすすめは出来ないかもしれませんが、忘れられない作品です。
