オシャレな友人がオシャレな映画として勧めてくれました。本当にオシャレ。監督がトムフォードと聞いて納得する映画です。
時は冷戦期。ソ連の核による脅威が増す中、英国人ジョージは中流大学で教授をしていた。彼は同性愛者、いわゆるゲイだったが、愛する恋人を交通事故で失い、生きる価値を見いだせずにいた。喪失感や時代の生きにくさに嫌気がさし、拳銃自殺をも考えたジョージに、ある1人の学生が近づいてくる…。
激動の時代を憂う失望感や、愛する人を失った喪失感が、灰色がかった色彩でとても印象的に表現されています。何より美しいのが、その曇った世界が恋人だったジムとの回想シーンや大学生ケニー、ふと出会う男性と会話を始める時に、パッと色鮮やかに輝く所。唇は紅く、肌は健康的な小麦色に輝きます。色彩で同性愛という特別な世界を巧みに表現しています。
そして何より男性の色気が凄い。コリンファースなんて色香ムンムン。男の僕ですら、あ、コリンファースえろい…ってなってしまうれべる。英国訛りの心地よい英語、洗練された服、話し方から表情まで、全てがエロかった。
