ギャングに所属するグースは彼女の願いでギャングから足を洗おうとするのだが、敵対ギャングに彼女を殺されてしまう。半ば強引にギャングに引き戻された彼は、彼女のために復讐を誓う...というお話

これは面白い！
『My Sweet Satan』や『Roadkill』の80年代ゴア短編映画の印象が強かったジム・ヴァン・ベッパー監督が初期にここまでの王道復讐ものを撮っていたとは。ストーリーラインは王道ながらも意外性のある展開で飽きさせず、ヌンチャクやカンフーを取り入れたアクションも派手で面白く、しかも80年代らしいスプラッターゴアも調度良い配分できっちり入れてくる！80年代のよくあるアクション映画だけど、それにしても中々面白い。
特にラストバトルの列車と主人公が併走するショットはかなり好み。運動の映画だ。

• #MUBI

言わずと知れた80年代後期のカルトホラーを象徴する異端児ジム・ヴァン・ベッパーの最高傑作。

しかしながら作品の少なさも相まって日本では知名度皆無のヴァン・ベッパーな訳ですけども、とにかく今作見たら間違い無く好きんなる思うよ。この気怠さといいニヒリズム感満載さといい、ハマる人はハマるんちゃうん？


レイヴンズと呼ばれるストリートギャングのリーダーであるグース(ヴァン・ベッパー)は、日々スパイダーというライバル組織との抗争を繰り返していた。

そんなある日、グースは彼女のクリスティーの為にギャングから脚を洗おうと決意していたのだが、スパイダーのリーダーであるダニーにクリスティーを殺されてしまう。
生きる意味を失ったグースはやがてスパイダーへの復讐を誓い、血で血を洗う凄惨な戦いが始まる。


ヴァン・ベッパーが学生時代になけなしの10,000ドル叩いて監督、脚本、編集、主演、製作を1人で手掛けた漢気溢れる低予算バイオレンス映画な訳だが、

麻薬、犯罪、カンフー、80年代アメリカの排他的な雰囲気といいこのダウナーさがまた秀逸。
とは言いつつも序盤は正直かったるいんやけども、後半の復讐からのバイオレンスっぷりがそれはもうすげくてですね、
凄まじいアクションとゴアが『コレが俺の作りたかった映画やねん！』ってのが分かりみが深過ぎてヴァン・ベッパー素敵やん。なりましてん。

アロービデオさんから最近Blu-ray発売されたので是非ともお買い求め下さいませ。

• #未公開ホラーの巻