べらし

女は女であるのべらしのレビュー・感想・評価

女は女である(1961年製作の映画)
2.3
57本目

アパートメントの美術は目の痛くなるような原色で統一しておきながら、一歩カメラが部屋を出ると灰色のパリの街になってしまう、この人の美的感覚が何とも気持ち悪くてねえ
目に見える世界全てを原色で彩らずにいられないJ.ドゥミと違って、まるで自分と仲間たちの生活領域以外はどうなっても構わないという無言のモラトリアム宣言のようだ

『気狂いピエロ』が例外的によかったのは、南仏の海の持つ蒼さで全篇が統一されていたからだと思う
べらし

べらし