たこ

オクトパスの神秘: 海の賢者は語るのたこのレビュー・感想・評価

3.0
環境破壊系の押し付けがましいメッセージもほとんどなく、海の美しさにただただ感動しました。そういう主張の強い自然のドキュメンタリーは、僕が悪いみたいな気持ちになるので少し苦手です。純粋に自然の豊かさだけを見せてくれたら、俺が全部守るから、あとは任せてくれていいから、ただ黙って見とけという気持ちになります。スーパーで見ようが水族館で見ようが、タコに対してはおいしそう以外の感情を持ったことがありません。映画の中で、タコには吸盤が2000個あると言ってるのを聞いて、ひと口で10個いったとしても200回あの食感が味わえんの!?っていう感想しか出ないくらいでした。デカめの吸盤のコリコリ感が好きです。でも見てるうちに、自分に芽生えた、恋ごころに近い感情に気がつきます。タコって女性名詞なんですね。海外ではデビルフィッシュとひとくくりにされますが、なんだか小悪魔のような感じで、ある意味合ってるような気もしました。初めて触れ合った瞬間なんかはものすごく愛おしいです。犬や猫と同程度の知能があるというのに驚きました。思わず飼っている犬を見て名前を呼びましたが、いつも通り、迷惑そうにこっちを見るだけで寄ってきてはくれません。散歩とご飯とオヤツのときだけ、顔をキラキラさせて駆け寄ってきます。彼女もまた小悪魔みたいです。
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