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Lake Michigan Monster(原題)
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『Lake Michigan Monster(原題)』に投稿された感想・評価

3.5
スーパー(ポンコツ)チームが湖の怪物にバトルを挑む!

チームメンバーはみんな監督のリアル友達。主演は監督自身。武器はメンバーの自前。何の許可も取らずにフェリーの上とかプライベートビーチで勝手に撮影した超低予算(約70万円)ポンコツおバカコメディ。

チープ過ぎるけど嫌いになれない不思議な作品でした!

主人公は父親をミシガン湖の化物に殺された船長。化物に復讐するために金で釣って最強メンバーを招集!武器の専門家、元海軍、ソナーのプロ。化物倒すために湖に出航しよう!…とみんなで意気込んでたら、船長曰く化物が出没するのは浜辺から1.5メートル付近。「浅くない…?」と不審がるメンバーに脇目も振らず、ソナーにマシンガンに船を総動員した1.5メートル付近での大バトルが幕を開ける!って感じのお話。

本作は全編モノクロなので、雰囲気は完全にコーマンとかの50年代ポンコツSF。化物も超チープ。でも当時のような上品なクラシカルさはなく、現代的なシュールな悪ふざけをそこにミックスさせた唯一無二な不思議な空気感が癖になる!予算がないからこそ、カメラワークや視覚効果が地味に凝っていて、見てて全く飽きが来ない上に、ずっとアホなことしてるから楽しかった。

糸電話で湖底にいる幽霊軍団と交信して(何故か届く…)、湖の化物と戦わせたり、湖底洞窟の中で手榴弾を投げ合うバトルをしたり、幽霊と『第七の封印』みたいなオセロバトルしたり、最終的には神龍みたいなババアとお互いに手持ち無沙汰になるくらいのくだらない話をするっていう全く意味わかんないカオスっぷり。なんだこの映画!

多分すんごい酷い映画なんだけど、好きか嫌いかと言われたら好きって答えちゃう愛すべきおバカ映画でした。この監督さん地味にセンスあるような気がする!
3.7
【何故イチモツさんかって?男性器があるからだよ!

※自分の過去ブログより引用

映画監督は、映画の中で自分の好きな映画を盛り込むのが夢である。それは巨匠でありyoutubeでインディーズ映画をアップしている人であり一緒だ。しかし、そのサンプリングにガイ・マディンをねじ込んだ監督がかつていただろうか?ガイ・マディン信者であるジョン・ウォーターズですらやったことがないにもかかわらず、それを目眩がするほどのポンコツ物語に投げつけた監督がいる。それがRyland Brickson Cole Tewsである。彼はミシガン湖で友人と安物のワインを嗜みながらパイレーツ・メタルを聴いている中で、「もしも人魚が海岸に流れつき、それを目撃したのが俺らだけだったら?」というアイデアを思いつき、ピザ屋のバイトで得た資金を元手に本作を製作した。

BRWCのインタビュー記事によれば、本作を製作するにあたりガイ・マディン、モンティ・パイソン、初期のサム・ライミ作品に『メイフィールドの怪人たち』や『ライフ・アクアティック』などをイメージして製作したとのこと。確かに、予告編を観ると明らかに『THE FORBIDDEN ROOM』を意識しているのだが、メインにガイ・マディンのこの映画を引用してくるあたりどうかしています。『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』のトロール市場のシーンが好きな監督は、その怪獣愛をこの作品に捧げていたりします。インタビューを読むと、「いつか自分でクジラを殺したいぜ!できれば絶滅危惧種のクジラをな。」とか、「次回作は台詞なしの超自然的なコメディで毛皮貿易の最盛期のアメリカを舞台にしているぞ。映画の名前は”HUNDREDS OF BEAVERS”だ。」といった狂いようを魅せているRyland Brickson Cole Tewsの魔界に足を踏み入れてみました。

本作はyoutubeにアップされているポンコツ映画に近いどうかした映画でありながらも、引用の異質さと本能的な演出の美学でもって観る者を虜にする魔力がある。上記のインタビューからもわかる通り、ベースはガイ・マディンのサイレント映画愛だ。海獣を求めて航海するヘナチョコ海賊王。船でパーティしようにも、チーズが腐っていて、おえーと顔をしかめたり、仲間たちは好き勝手にやっているので統率が一切取れていない。

しかも、Dick(イチモツさん)というキャラクターが登場し、名前の由来を訊かれるシーンがあるのだが、「男性器があるからだよ。」と小泉進次郎構文をかましてきたりする。こんなのでガイ・マディンだ、モンティ・パイソンだと言われると頭がクラクラしてくるのだが、太鼓昔のモンスター映画の完璧なサンプリングと、退屈させる気0な変わりゆく演出で好感を抱き始める。精子にしか見えない人面の存在がウジャウジャ画面を覆い尽くしたり、手榴弾をエクスカリバーで跳ね返し、それが相手の体をすり抜けるといった上記を逸したアイデアの数々は、『ボボボーボ・ボーボボ』のアクションシーンを彷彿とさせられる。

そして、遂に登場する伝説の海獣が、昔流行ったオレンジに顔がついたCMに匹敵する気持ち悪い造形で、それをエクスカリバー背負った船長がぴょんぴょん飛び回りながら切りつけていく。どうでしょうか、何言っているのかわからないのかもしれませんが、全部本当のことです。

監督は、インタビューでは言及していないが他にも『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のウォーボーイズ要素や『第七の封印』における死神とのチェスシーン、『未来惑星ザルドス』のアクションシーンなどを唐突に引用してきたりする。

このどうかした映画愛とポンコツ感に唯一無二を感じる私はRyland Brickson Cole Tewsの今後を温かく見守っていきたい。