たくみ

映画 太陽の子のたくみのレビュー・感想・評価

映画 太陽の子(2021年製作の映画)
4.5
なんだか映画館がやたら混んでると思ったら世間はお盆休みなのですね…

本当は「フリー・ガイ」を観ようと思って映画館に出かけたのですが、なんだかほぼ満席の様なので、急遽比較的空席があったこちらの作品に切り替えたんですが、結論としてこっちで正解だった気がします。8月に観る作品としてこれほどタイムリーな作品もないでしょう。

時は第二次世界大戦末期、敗戦色濃厚となった日本軍起死回生の切り札として原子爆弾を作るべく奮闘する京都大学の学生、石村修とその家族や仲間たちの物語です。修を演じたのは柳楽優弥、修の弟の裕之を三浦春馬が演じており、三浦春馬さんの死後一番最後に公開された出演作がこれだったみたいです。

世界で唯一の原爆による被爆国である日本が原爆開発に力を入れていたのは知りませんでした。もしアメリカより先に日本が開発に成功して、例えば西海岸に原爆が投下されていたら…世界情勢は今どうなっていたんでしょう?(  ̄_ ̄)

よく思う事なんですが、もしもう一度日本が戦争に巻き込まれてしまったら…自分が大切な人達の為に戦うのはともかく、単にお国の為に戦うのは自分は絶対イヤです。人間としての誇りはあっても、日本人としての誇りは持ち合わせないので…

とにかく色々考えさせられる作品でした。原爆を作る為に奮闘する人達のお話ですが、きちんと戦争を憎む心を育む映画でもあります!そこが一番大事であり、この作品が素晴らしいと思える点です。キャストも素晴らしいし、この夏いろんな人に観て欲しいです。
たくみ

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