おえん

シカゴ7裁判のおえんのレビュー・感想・評価

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)
3.3
「50年も前」なのか「たった50年」なのか。

50年経っても日本でもアメリカでも権力を持つ立場の者は自分の都合ばかり考えている。
あり得ない理不尽、詭弁がまかり通ってしまう。

私は残念ながら、世の中の不公平・不公正をどこまで理解しているか、実感しているかが分からない。
あるいは頭で理解しているように思っても、身近な事として行動できるか自信がない。

第2時対戦後、民主主義の理想国家のように思われているアメリカ。1969年にこんなあからさまな裁判があったのだと知った。というか、どうなんだろう。欧米のことはよく知らないが、日本でも同じようなことは多くあったのではないか?と思ったりする。「冤罪」は特殊なもの、滅多にないもののように思っているが、組織や権力の意図に合わせて強引に作られていくのではないか?
自分の身近にないことは「世の中にないもの」と錯覚してしまう。
そんな映画だった。