おおつも

いつかの君にもわかることのおおつものレビュー・感想・評価

いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)
3.6
妻は消失し自分は余命宣告され、子供の将来を考え里親を探す日々。誰にも弱音を吐かずに作中一度も涙を見せずに限られた時間を息子のために費やしたジョンはどんな気持ちだったのだろう。
自分は子を持ったことないからかもしれないけど、こんな状況発狂してしまいそうだ。どんな里親も親目線で信用できないし、なにより最愛の子を誰にも渡したくない。
ジョンは最初「死について教えるのは早すぎる」って反対していたけれど、真に「死」を受け入れられてなかったのはジョンなのかもしれない。死について伝えると言うのはお別れを伝えるに近い。自分の誕生日以後気持ちを切り替えられたように感じた。34歳のジョンのケーキのろうそくに「35本目」を差し出されるのは辛かったし嬉しかったのかな。
最後里親に引き渡した際のマイケルが無言でジョンを見つめて終わるシーン。どんな気持ちだったのだろう…。
「いつか君にもわかること」
父親として最後まで息子のために尽くした姿勢は伝わってるといいな。