あり

いつかの君にもわかることのありのネタバレレビュー・内容・結末

いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

頑張ってたけど思い出ボックスに手紙を入れるとこで無理だった。マイケルが成長して、ジョンのいない世界でこの手紙を開けるとこを想像すると…

マイケルがひたすらにかわいい。ほっぺがかわいすぎる。声もかわいい。

マイケルがもっと食べたくてジョンの食べ残しに手を付けようとして、でもジョンは病気だから伝染るといけないから「パパのは食べないで」って諫めるシーン、最初は自分の分でさえも食べきれなかったマイケルがたくさん食べられるようになって嬉しいはずなのに全然喜べない。手を繋いで横断歩道を渡るところも、前だったらジョンに促されないと歩行者用ボタンが押せなかったのに自分から押せるようになってたり、前はジョンに精一杯ついていってたのに今では同じペースで歩けるようになってたりと確実にマイケルは成長してるのに、ジョンはその先を見ることができない、一緒にいられないんだと思うともう無理になっちゃうよね。

ジョンとマイケルの間に台詞がほとんどない(マイケルはまだ幼いので)けど、マイケルが持ってた赤い風船が飛んでいってしまったりだとか、ジョンの34歳の誕生日の赤いろうそくを、35本目をマイケルから手渡されたけど刺せなかったりだとか、小さな表現で死を表してるとこが辛いながらも好きだ…

あとはスーパーでケーキの材料を買うシーンやマイケルの髪を梳かすシーン、そういう日常に愛おしさと幸せが詰まってるなと思う。買い忘れた卵、ムカつく奴の窓に投げつけるのもいいけど美味しいケーキにしたらもっといいよ。

ジョンが「自分と同じ幼少期を過ごさせたくない、ちゃんと両親が揃った家庭で幸せに暮らしてほしい」って言ってたのに最終的に同じシングルの女性をマイケルの新しい家族に選んだところ、幸せとは何かっていうのもあるけど何よりもジョンが父親としての自分を認められたような気がしてよかった。ジョンが窓の外から見てた「普通の家庭」ではないのかもしれないけど、マイケルはジョンのことが大好きだし一緒にいられて幸せだったし、家族って機能じゃなくてどれだけ相手のことを思えるかなんだと思う。
最後の、ジョンの笑顔とマイケルがジョンを見つめるところすごい好き。上手く言い表せないけどすごいいいエンディングだった。
あり

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