いつかの君にもわかることのMoriuchiのネタバレレビュー・内容・結末

WOWOWで鑑賞しました。
イタリア、ルーマニア、イギリスの合作です。
余命幾ばくもないシングルファーザーが、一人息子のために里親を探す……それはいいんです。が、幼い男の子を連れて、里親候補のカップルを(何組も)訪問するんですね。何人ものお父さん候補、お母さん候補と「面会」させられる幼児。ちょっとこのやり方はきついんじゃないかと思いました。どうも、「我が子のために最高の里親を探している自分」みたいなところに悪酔いしている気配がチラつくんですよね……。
とは言え、終盤の、仕事仲間に商売道具や車を売り渡すシーンや遊園地のシーン、ベッドで我が子に(自分が亡き後のことを)語って聞かせる場面などは実に切なくて、また同時に美しくもありました。
父親が選んだ里親は「正解」だと思います。数多の候補者の中でこの人しかいないよな、と……。
それにしても、善き父親あるいは善き親って、いったいどういう親のことを指して言うのでしょうね……。