ノットステア

いちご飴のノットステアのレビュー・感想・評価

いちご飴(2020年製作の映画)
4.1
東京藝術大学大学院映像研究科

○アマプラの紹介
「どうしても言えないある秘密と、次第に薄くなっていく記憶。女の子はそれが現実か夢かわからなくなっている。 第31回東京学生映画祭 短編コンペティション部門 審査員特別賞受賞」



○感想
わかりにくいようでなぜかちゃんと伝わってくる。幼児への性的暴行。
胸糞悪いおじいさん。

幼稚園児だったとき、例えば友達とケンカしたり、誰かに怒られたり、理由に関係なく、泣いたときは必ず目の前が白く霞んで、夢なのか現実なのかわからない感じがしてた。それと少し似ているような、なんというか、状況は全く違うんだけど、現実なのか夢なのか曖昧に感じてしまうことを、色鉛筆の独特な、まるで子供が書いたかのようなタッチの絵で表現している。
胸糞悪いことを真摯に描けばいいってもんじゃないけど、あまり好みではなかったけど、上手いなと思った。
こうでしか描けない世界観はあった。
子供のセリフというか、子供によるナレーションも出来事があっちへ行ったりこっちへ行ったり、とりとめない感じもリアル。