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サマーフィルムにのってのやのネタバレレビュー・内容・結末

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

映画製作にワイワイするところまでは楽しくみたが、海合宿から文化祭(上映会)にかけてやや不満を感じた。

ダディボーイの青春をかけた見せ場はカットされて、お蔵入りになって、それでいいの?不憫だ。

特にラストシーンで上映を止めて結末を塗り替えるという展開に疑問。劇中で主人公たちが制作した映画のラストを完成させる、というところに向けた熱量とか何なのとか思ってしまった。

脚本の結末を書きあぐねてた葛藤は一度は解消された。そして目の敵にしていたキラキラ映画部の力も借りて撮った映像、それをお蔵入りでいいの?
あくまでキラキラ連中に借りは作らないということ?

一度完成させた映画はあとから制作者はどう思おうとそれをみせなきゃいけないし、ハダシがやってることって上映会の観客たちを置き去りにしてないの?とか。
仲間との青春や仇敵との共同作業とかの証である劇中映画のラストシーン。そちらの方が、上映を止めてやり直したチャンバラより、「映画」だったんじゃないの?
(という受取り方は、残念ながら本作の示すテーマと真っ向から異なる)
こんなこと考えるのは私がもう若くないからかもと自嘲してみたり。

映画が好きなんでしょ。演劇じゃなくて映画をやれよ
や