冒頭にまさか監督からお出迎えに驚きました。
映画館で映画を体験して欲しいという、シャマラン監督の映画愛が素晴らしかったです。
しかも、それ自体が本作の伏線だったとは。
シャマラン監督恐るべしです。
主人公家族がホテルについて部屋で過ごすシーンをまるで盗撮のように窓から撮影したので、この作品は登場人物らを観察する映画なのかと思っていたら、まさにオチがそうだったので、シャマランは「カメラ」で映画を作る監督なんだと改めて思いました。
ですので、肉体の変化をこれでもかと丁寧に表現するのでしょう。
まさにそうなっていることを見せられたら、骨董無稽な設定とはいえ、納得するしかありません。
あわせて、見事なタイミングで土左衛門が出てくるのは思わず笑ってしまいました。
これも「目」の監督だからでしょう。
そんな、シャマラン監督自身が劇中でもカメラを覗いていたのは、あまりにも出来過ぎでした。
オチは説明過多のような気がしますが、冒頭のお出迎えといい、映画は見せてなんぼのシャマラン監督の「おもてなし」に満足しました。
