風光明媚なビーチを舞台にしたスリラー作品は『ロストバケーション』を彷彿とさせて、彩度が明るい空間でのスリラーかつSF要素は斬新である。景色が変わらない中でも時折異様さが垣間見えるわけだが、外科医の存在と妊娠のくだりが面白い。会話と目の焦点が合わない気味悪さと、番犬ガオガオの要領でナイフを回収する一連が最高。
シャマラン作品はシーンを切り取ると目を見張るものがあるのだが、何かとツッコミどころの多い脚本が残念。老化の定義が曖昧であり、幼少児の精神のままにしては行いに齟齬が生まれているし、成長したにしては変化をあまり感じられない。てか、そんな簡単に脱出できんのかよ!!