A虎

ヘルムート・ニュートンと12人の女たちのA虎のレビュー・感想・評価

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「写真の世界で汚い言葉は2つ、1つは“アート”もう1つは“センスがいい“」
物議を醸す挑発的な作風を差別的、女性蔑視などと批判する声もあったが、表面的過ぎる捉え方だと思う。女性の美しさと強さ、憧れを表現していたし、尚且つ女性に対しての恐れや怒りのような女性嫌悪的なものも感じ取れ、そういった多様で多面な想像をさせる作品が多い。
被写体である有名モデルや女優、ヴォーグ編集長アナ・ウィンター、そして奥様のジェーンなど、ニュートンと深い関わりのあった女性たちのインタビューを軸にニュートンというフォトグラファーを振り返るドキュメンタリーで面白かった。

ギリシア神話”レダと白鳥”をモチーフにした作品に当時掲載したヴォーグ誌に凄い数の抗議文(動物虐待)が届いた話などには笑ってしまった。剥製の白鳥を本物だと思ったらしい。動物との性行為を白昼に晒すな、と。
レダと白鳥も知らない人達が。
見当違いな文句言ってくるの大体がそういう人が多いよね。
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