Michihiro

アンダードッグ 後編のMichihiroのレビュー・感想・評価

アンダードッグ 後編(2020年製作の映画)
4.3
2020年公開。前後編の2部構成、R15+。監督は『百円の恋』の武正晴、原作・脚本は足立紳、主演は森山未來。その他出演者に北村匠海、勝地涼。主人公の元日本ライト級1位のプロボクサー・末永晃はデリヘル送迎で日銭を稼ぎながら現在も“咬ませ犬”としてリングに上がり、ボクシングにしがみつく日々を送っていた。今作は北村匠海演じる児童養護施設で育った経歴を持つ才気あふれる"天才若手ボクサー"大村龍太にも焦点が当てられる。引導を渡すべくそれぞれのバックボーンを胸にリングの上で生き様を拳に込めて打ち合う描写には魂を揺さぶられた。臨場感が痺れた。因果応報、自業自得、人間臭さも含めてのリアリティが素晴らしい。『あゝ、荒野』『BLUE/ブルー』『ボーイズ・オン・ザ・ラン』『ケイコ 目を澄ませて』『百円の恋』、日本のボクシング映画はどれも最高だ。個人的に終始UVERworldの『PRAYING RUN』が脳内再生されていた。

"僕は止まるのが本当は怖くて
何もかもが一緒に止まってしまいそうで
まだ終わらないでくれって祈るように走って
いつか起きる奇跡を信じて"
Michihiro

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