東京国際映画祭に参加して、オープニング作品のアンダードックを観賞。
前編に比べるとより、人間ドラマ深い物語だと思う。
末永の気持ちがなんとなくだが、わかる気がする。周りからも期待されなくなり、頭では多分無理かもしれないと思いつつも、どこか過去の輝きを忘れられずに続けてしまう気持ち。簡単にはあきらめられないのが、人間の難しさだと思う。
終盤、あることをきっかけに覚悟を決め、試合することを決断するシーン。お互いの方向へ走り去っていく場面でサブイボが出るほど興奮した。
それからラストのシーンまでは最高すぎた。
特に最後の試合、見ているだけで涙が出てくる。周りから見ればチャンピオン決定戦でもないし、その日のメインの試合でもない。しかし、試合を行う二人にとって、そして応援していた人とっては特別な試合。絶対に死んでも戦い抜かなければならない試合。とりあえず、感動しますしカッコ良すぎます。
前後半通して、メインの3人はもちろん。
デリヘルの店長、ジムの会長の人間性あふれる感じがむちゃくちゃ良い。
前後編で約276分の長尺の映画。基本は末永を通した物語ではあるけど、丁寧に人間が描かれながらも終始続く緊張感が時間感覚を狂わせる。見終わった後、一瞬に感じるほどであった。
何かに一生懸命取り組む、死ぬ気で挑む姿はかっこいいな。