南さんの自己紹介、完璧な始まりだった。
誰もが何かを抱えていて、誰もが誰か大切な人を亡くしている。
そんなことが実は当たり前な世の中なのだなぁと改めて思わされた。
作中でも詳しくは描かれないが誰もが何かを抱え、大切な人を亡くしている。
作品のテーマとして死についての向き合い方もあると思うが、自分もつい重ねてしまう。大切な人を亡くした時、私ならその骨をどうするだろうか。その思い出をどうするだろうか。
それでも小さな幸せを見つけて、おいしいと思えるご飯を食べて、笑って、色んなことをどうにか折り合いをつけて、どうにかして皆んな生きている。
そんな当たり前だけどしみじみと噛み締めたくなる気持ちを思い出させてくれた。
