ゆみモン

川っぺりムコリッタのゆみモンのレビュー・感想・評価

川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)
2.9
訳あり住人たちの住む、古いアパート(長屋?)「ハイツ・ムコリッタ」。そこに引っ越して来たのは、詐欺罪での服役を終え、イカの塩辛工場に勤め始めた山田(松山ケンイチ)。
誰とも深く関わらずひっそりと生きていきたいと思っていた山田だが、隣人の図々しい自称ミニマリスト?島田(ムロツヨシ)が、山田の暮らしにズカズカと入り込んでくる。
鬱陶しいと思いながらも、島田を受け入れ、他の住人たちとも少しずつ関わっていく山田…。

訳ありの怪しい人を演じさせたら、上位に入る(と思う)松山ケンイチとムロツヨシ。
この二人のやり取りが面白い。
ご飯と味噌汁と漬け物と塩辛…という定番の食事が、物凄くおいしそうだ。

特に大きな事件は起こらず、物語は淡々と進んでいく。その中で、人の死や生きること、家族
、ささやかな幸せ…などについてほわ~んと考えさせられた。