TakuoAoyama

川っぺりムコリッタのTakuoAoyamaのネタバレレビュー・内容・結末

川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

主題歌「むこりった/パスカルズ」

パスカルズの知久寿焼はホームレス役でも登場。

荻上直子が2019年に発表したオリジナル長編小説を自身の脚本・監督で映画化した作品。

"ムコリッタ(牟呼栗多)"は仏教の時間の単位の1つ(1/30日=48分)を表す仏教用語で、ささやかな幸せ等の意味。

氾濫しそうな川沿いの長屋のアパート"ハイツムコリッタ"に住む人々の日常を描いた作品。ムコリッタの一風変わった人々は生と死を彷徨うジリ貧の生活を送りながらも、時には人の家のすき焼きをつつきに大家の南詩織(満島ひかり)までもが強引にお邪魔したりと、互いに関わり合うことで何とか今を生きている。

塩辛工場の沢田工場長(緒形直人)も良い人で、前科持ちで世間に居場所のない山田タケシ(松山ケンイチ)に対し、腫れ物に触るように扱うのではなく、真摯に更生して欲しいと願う。

それにしてもやはり島田幸三(ムロツヨシ)のインパクトが強過ぎる。究極のミニマリストとは良く言ったものだが、ただの貧乏。
人の家に勝手に上がってきて風呂に入る隣人とか絶対嫌だ。

新鮮な野菜とほくほくご飯が食欲をそそり、塩辛も食べたくなる映画。
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