おちゃ

林檎とポラロイドのおちゃのレビュー・感想・評価

林檎とポラロイド(2020年製作の映画)
3.0
2回目
結末を知ってからみる方が面白い

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突発性記憶喪失という奇病が蔓延するという設定、めちゃくちゃ面白い。自分を失い、過去生きていた自分を連れ戻してくれるのは、周りの人々の記憶しかないんだなとおもった。
記憶を失ったあと診察で、流れてくる音楽に合っている絵を選ぶのだが、クリスマスソングが流れても違う絵を選ぶ。それに対して違うと言われるシーンがとてもつらい。感性をまるごと否定するようだった。クリスマスの音楽が流れたらクリスマスの絵を選ぶことが正解であるという、音楽の正解がある前提がそもそも機械的。

住所も犬の名前もりんごの食べ方も覚えているし、途中からいろんな疑念が芽生えるが、そういうことだったのか、、もう一度最初からみたくなった。
ただ、近未来のようだがでてくるものがすべてレトロでなかなか入り込めない。こんな面白い設定なのにいろいろゆるい、記憶がなくなることに対する対策が甘いなとか、物語以前のツッコミが多くなってしまった。
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