towako

林檎とポラロイドのtowakoのレビュー・感想・評価

林檎とポラロイド(2020年製作の映画)
3.6
突然記憶喪失になる謎の奇病が蔓延する世界で記憶を失くした主人公の男が、新たな人生を歩むための「プログラム」に参加し、様々なミッションに取り組んでいく。
淡々と課題をこなしていく寡黙で無表情な男が、光の加減などが美しい映像の、どこかザラッとしたグレーの色味も含め、薄ぼんやりと存在している。
そんな男が、終盤、とあるきっかけでだんだんと輪郭が縁取られていく。
なぜ男は記憶を失くしたのか。忘れたい記憶。余韻が心地いい映画。
林檎、そのまましゃくりと食べたくなる。
towako

towako