メアリー

林檎とポラロイドのメアリーのネタバレレビュー・内容・結末

林檎とポラロイド(2020年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

観てる間はやや退屈だったけど、観終わってから、これかなり良い作品なんじゃないか?と思った!

主人公の細かな心の変化が描かれている、純文学って感じ?かな?

【個人的解釈をざっくりメモ】
突発的な記憶喪失が頻発している世界。記憶を取り戻すのは、ほぼ不可能らしい。
主人公は最初、妻が亡くなって何もやる気が起きず、つらい事は忘れてしまいたいと思っていただろうと思う。
そんな中、主人公も急に記憶喪失となる。
林檎が好きという事は潜在意識の中に残っていて、習慣として林檎を食べ続けている。
記憶喪失になってから、『新たな人生を踏み出そうプログラム』みたいなやつに参加してミッションを色々こなし、女性と出会って恋に落ちたりするが、なんやかんやでフラれたみたいな感じになる。
その後、習慣で林檎を買いにいくと、林檎は記憶力維持に役立つという事を店員から聞く。フラれた出来事を忘れたい主人公は林檎を買うのをやめて、オレンジを買う事にする。
そして、新しい人生プログラムの一環で、余命わずかの人と関わるというミッションがある。病気の老人や家族と関わる中で主人公は「(認知症の?)奥さんは幸せかも。これ以上あなたを忘れずに済みます。」と発言したり(この発言は、やや理解不能。認知症だったら忘れてるじゃん。忘れるという過程が不幸って気づいたという事?)、自分の記憶を取り戻してゆく。
奇跡的に記憶を取り戻した主人公は、つらい出来事だとしても亡くなった妻の事を忘れないために、林檎を食べて前を向いて生きていく。


だとわたしは思いましたが、どうやら主人公は記憶喪失のふりをしていただけかもしれない。記憶ほぼ戻らないやつなんだもんね…
もう一度観たい。

良い映画だなと思えるタイミングで観れた気がする。
メアリー

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