すごく簡潔で回りくどい説明も一切ない。セリフは少ないけど物語としてはわかりやすくもある。
静かで不思議な世界観に優しさと残酷さが見え隠れするのがおやっ?と思えて面白い。
端的と見せかけて実は色々仕掛けられてた!やられた!!の気分です笑
ここからネタバレ考察です。読むの注意。
奥さんをなくてしていたことが発覚して、ようやく林檎を買わずにみかんを大量に買うようになったところの合点がいった。
もしかしたら、そもそも忘れたくて記憶をなくすふりをし、新しい自分プロジェクトに参加したかっただけなのかもと思うと繋がった気がした。
彼だけが記憶を思い出すのもおかしい話だし、検査の人は絶対に治らないなんて冒頭で言ってるもんねー
見てる時は映像の間が異様に長く感じたり、ちょっと退屈さも感じたけれど、終わってみるともう一度見たいと思わせてくれる。きっと最初と最後で彼をみる目が180度変わったから。
そんなに長くもないし、静かな夜にどうでしょうか?記憶と記録の物語。いい…