takanoひねもすのたり

冷たい嘘のtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

冷たい嘘(2018年製作の映画)
2.9
ほんのちょっとした嘘がとんでもない事態を招いたスリラー。 
Welcom to Blumhouseシリーズの1作目。

2015年『Wir Monster(私達はモンスター)』のリメイク。

ジェイ(ピーター・サースガード)はバレエ合宿に向かう娘ケイラ(ジョーイ・キング)を送る途中で娘の友人ブリトニーを拾い同乗させる。
トイレ休憩で途中で止めたが、なかなか帰ってない2人を探しに向かうと橋の上で呆然としている娘を見つける。
「ブリトニーを押した(川へ落ちた)」と娘は言った……。

そこから離婚した妻レベッカと連携を取り、娘を庇うためにあれこれ手をつくすジェイとレベッカと、両親の動揺など気にする様子のない娘ケイラの様子が続く。

友達を殺したのに普段とか変わらない娘の様子に(あの娘は何処かおかしいのかも)と絶望的になりつつ殺人を庇う方向で動く両親の戸惑いと動揺。

前半から終盤まで、この二人が段々と憔悴していく様が延々と描かれてゆく。
特に元刑事で現在は弁護士のレベッカの憔悴っぷりが顕著。

ブリトニーの父親サムが執拗にケイラに接触を図ろうとするため警戒する両親……の思惑を無駄にするケイラの行動。

ラストで全てが狂言だったと明かされますが、その時点でジェイとレベッカは取り返しの付かないことを犯した後。
ケイラの告白を聞きながら表情が消えてゆくふたりの様は、まさに"無"
 
両親が絶対に自分を庇うだろうっていう確信が無ければこういう狂言を実行しないだろうし、両親があんなに動揺しているのをみて真実を言わないケイラは充分サイコパスや……。

もし自分の子供だったらどうするか?
の問題ですね……。
私にはよく分からん……隠蔽する手段は取らないと思いたい。