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続·ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画のynmのレビュー・感想・評価

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笑えるっちゃ笑えるしテンポもいいからサクサクで見やすいんだけど
、例えばトランプ支持者の顔とか、この映画であえて浮き彫りにしなくてもわりともうたくさんの人が十分見えているものがテーマになっていて、その存在はもう世の中にあるものって前提の中でじゃあどうしていくのがいいんだろうって段階の世の中になっている時代の風刺作品としてはかなり凡庸な部分があると思う。
その凡庸さのせいかなんか"笑うしかない"ってとこまで持っていけなかった部分も多かったです、あとラストのジュリアーニのやつだってもちろんクソ野郎だって暴かれることに意味はあるんだけど、それがジョークたり得るかと言われるとなんかもう分かんないすよね。昔だったら"うわぁこのジジイクソだな!w"って単になってたけど、権力者が性暴力やセクハラを働く社会の構造の問題とかを昔よりはたくさんの人が理解してる状態の時代にあれを見せられてもただただもうしんどくなるだけだし。
もちろん集会乗り込んだりする勇気とか確かに凄いしどぎついネタの連続で楽しいし、大統領選に合わせての公開とか、見て損こそしないものだけど。その"無邪気"にやってますってノリが前作に比べてちょっとキツイかもと感じた。
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