Amazonオリジナル作品。
ドラァグクイーンを夢みる16歳のジェイミーを描いた実話ミュージカル。
物語としては王道で、シングルマザーの母と離婚した父がいて、応援してくれる親友、イジメっ子、夢を全否定してくる担任、先輩クイーンの理解者等、テンプレ構成ではあるけれど、ミュージカルとしてはこれくらい分かりやすい方がいい。
ちょっと意外だったのが、否定的な父親を変に美化しないところが実話っぽくはあるけど映画的ではなくて驚いた。『カセットテープ・ダイアリーズ』なんかとは真逆な印象。
あとは、担任がムカつくけど『ザ・プロム』よりはマシかなと思った。たぶん親友の存在が際立ってたからかな。イジメっ子に手を差し伸べるジェイミーも本当に素敵だったし。
オープニングの薄暗い雨降りの朝が、物語が進むにつれて晴れていく様子がとても良かった。