毎月のお布施を払い続けていても、あまりに観たいものがなくなってしまってDisney+を先日解約した。何観ようか毎度ストレスになっていたので気持ちはスッキリ。
ピクサーだけど、あまり"らしさ"を感じない。
1950年代の北イタリア、港町ポルトロッソ。人々に恐れられているシー・モンスターの少年ルカは、海底に沈んでいる人間の落とし物に興味を持ち、地上への好奇心を抑えられない。夏のある日、人間の世界を知る同じくシー・モンスターのアルベルトと出会った彼は、掟を破り彼と共に陸に足を踏み入れるのだが—— 。
冒頭、「ピクサーらしからぬ」と書いたのは、もう少しピクサーならではのオリジナリティが欲しいというのが本音。導入部となる、ルカが人間の世界に惹かれる描写は『リトル・マーメイド』の焼き直しにしか思えず、既視感でしかない。
とはいえ、水に濡れればシー・モンスターになり、乾けば人間の姿になるという『らんま1/2』のような肉体変化はそれなりに楽しいのだけど。
ルカとアルベルト、そして人間の少女ジュリアが参加するトライアスロン・レースが見せ場。
ベスパに憧れる少年達が可愛い。
見た目に囚われず、中身が大事。
テーマにも新鮮味を感じる事なく、淡々と眺めていたけど。
紆余曲折があった末、ルカとアルベルトの友情が続くかと思いきや、ひねりを効かせたラストは少し良かった。
アニメーション作品としてそれなりに楽しめるも、やはりピクサーには期待値が高いのでスコアは少しだけ減点で。