ロアー

ロン 僕のポンコツ・ボットのロアーのレビュー・感想・評価

3.6
フタを開けてみたら、かわいい見た目を裏切ってとんだ問題児だったロン。
そうだよね、中の人(声優)がザクガリだもんね!
ロンの純粋で世間ズレしていて、悪気がなく他人に大迷惑を掛けてしまうキャラは、ザクガリがお得意とする役柄そのもので、私の中ではあのロンのかわいい姿の向こうにずっとザクガリの姿が透けて見えていました。吹替で観たにも関わらずww

いつものザクガリだと無茶苦茶なことをして迷惑を掛ける相手が常識を持った大人なので、大抵冷たい態度をとられてしまうけど、相手が子どもだった場合はクレイジーでイカれた最高の友達になり得るんですね。私の心は永遠の6歳児で問題ないから(1歳大人になりました)、どうかロンみたいにクレイジーな友だちを下さい。とりあえず、一緒に山の中に秘密基地を作ることから始めて、最終的には特に目的もなく、世界の主要機関をハッキングすることを目標とします。

それはさておき、主人公たちのように、他人の評価=自己評価=存在価値になってしまう年頃って難しいですよね。その多感な時期にSNSを使っていて、他人の評価というのが身近な回りだけじゃなく、全世界規模なんだからますます難しい。"友だちの作り方"なんてややこしいことを考えなくても自然に友だちがいて笑っていた頃を思い出してちょっと切ない気分にもなったし、SNSがあったからこそ築けた出会いに想いをはせたり、改めて友だちや絆について考えるいい機会になりました。
思いっきり笑えてちょっぴり泣ける、あったかくて素敵な映画です。
ロアー

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