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La mano de un hombre muerto(原題)
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『La mano de un hombre muerto(原題)』に投稿された感想・評価

3.8
呪いか?殺人鬼か?

ジェスフランコ監督によるゴシックホラー+オカルトミステリー。タイトルのサディスティックの名に恥じず、当時では珍しい裸女に鞭打つ拷問シーンもあり。そんな監督らしい一面を覗かせながらも、今後のジャーロに繋がるような、殺人に至るシークエンスの美しさが光ってた!

ジェスフランコって耽美的でポルノ成分強めな作品のイメージだったんだけど、こんな堅実な作品も撮ってるんだ😂何よりジャーロ成分が強かったのが良い意味で驚き。ほぼ同時期に英ハマーでも『惨殺!』があるし、翌年の始祖的扱いな『知りすぎた少女』も含めて同時多発的なのが面白いなって思う。

小さな村で少女連続殺人が発生。しかも村には陰惨な伝説が…。それは、500年前に村の名家であるクラウス家の男爵(ドS)が少女誘拐→拷問→殺人を繰り返し、少女の父親により殺される…その魂が永遠に彷徨い、沼の奥からいずれ現れる…といったもの。そのため村ではクラウス家の呪いなのではと噂が立つ。本当にドS男爵が蘇ってきたのか?

呪いか?それとも実在の殺人鬼か?を含めて警察とジャーナリストがバディとも呼べない絶妙な距離感の協力関係でもって捜査をするミステリーを主軸に、クラウス家の子孫である2人の男に「ドS」が呪いとして継承されたのでは?といった疑惑を絡め、それでいて気の抜けたコメディ要素を散りばめた遊び心あふれる作風。クラウス家子孫の1人がハワードヴァーノン(ジャケの人)なのだけど、こいつの仕業でしょーよ?としか思えない顔圧で笑っちゃう🤣

コメディと、情報を散りばめる苦心のためか野暮ったい感じで前半は進むも、中盤での殺人シークエンス以降はグッと面白くなったように感じた。40年代のリュートン系列のサイコホラーを思わせる演出で、無音の中で足音だけが響き渡る1人の帰り道をトラッキング、通路角に違和感を募らせる演出、孤独感と全方位への空間の広がりを対比させるロングショット等、ホラー的にゾクゾクした。

何度も反復する階段の登り降りでも、とある人物たちの時には印象的に影が重なり、象徴的空間に降りていく際にも自己像の混濁を不安としてのしかからせるように影が大きく纏わりつく。こちらもクライマックスで反復されるけれど、その際には明確に意図を違えた演出に変換されている。日常→異常(予兆)の変換にも反復(高速編集)が使われており、どれも見てて楽しかった。ピアノを弾き終わった手に思惑を残し、それが苦悶の表情へと繋がることに展開暗示を行い、それは婆の指示を受けた本を経由して婚約者へと繋がっていく編集も面白かった。

『サイコ』影響下なのは間違いないだろうし、自身の中に潜む倒錯した性欲動の抑圧と検閲突破に揺れるのは『芸術と手術』からの影響も強そう。それを外的要因でなく自身(先祖)へと見出していく、そして解決とともに悪夢が終わるあたりも非常にジャーロ的。幕の閉じ方は後の耽美ホラー『バージンゾンビ』を思い出した。スコアはちょっと甘めで!
邦題「悲しい奴」
※Filmarksに二重登録されています