おゆ

皮膚を売った男のおゆのレビュー・感想・評価

皮膚を売った男(2020年製作の映画)
3.7

シリア難民のサムは自由を得る為
芸術家と悪魔の契約を交わし
自らが美術品となる。

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アートには疎いので
鑑賞前に下調べ✍️
この映画は現代美術アーティストの
ヴィム・デルボア氏のアート作品「Tim」に
インスピレーションを受け作られたそうです。

ヴィム・デルボアはタトゥーを入れた豚を
展示したり大便製造機械 (何それ) など
身体をテーマに過激な作品を制作してる人で
ティム・ステイナーという男性の背中に
タトゥーを彫りそれをアート作品にし
ティムさんが亡くなると、
タトゥーが彫られた皮膚を剥がして
額に入れて飾られる決まりになっている。
ちなみに、ヴィム・デルボアは今作に
保険業者役で出演してます。
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難民問題や現代美術への風刺は勿論、
アートスティックな映像と音楽で
エンターテインメント性も感じられた。

不穏な空気の
あの冒頭を観てるから
サムを待ち受ける運命、展開が気になり
最後まで油断出来ない。
賛否ありそうだけど
ラストは「そうくるか」と驚きだった。
おゆ

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