このレビューはネタバレを含みます
シリア人であるサムはバスの中で恋人アピールに結婚を申し込む。
その時に叫んだ「革命」と言う言葉により不当逮捕されてしまう。
サムはレバノンに逃げ延びた。
そこで芸術家ジェフリーと出会う。
以前からとても気になっていた映画。
前半はシリアでの貧富の差や言動の自由、そしてシリア難民としての苦悩が少し描かれていた。
後は展開も早くストーリーは進んでいく。
恋人アピールに会いたいがためサムはアート作品となりベルギーに渡るとい想像もつかない手段に驚いた。
作品となったサムと共に映し出される映像はまさしくアート。
カメラワークもとても良かった。
サムがアート作品であるがために嫌なシーンもある。
作品とは言えオークションにかけられたり…。
ラストに近いシーン、滞在許可が切れている事が判明したサムがシリアに強制退去となり、後日インターネットでISILに射殺されるというフェイクシーンがある。
これはいかがなものかと思った。
アピールとのハッピーエンドだったがなんだかスッキリしない終わり方だった。
カウテール・ベン・ハニア監督作品
ベルギーのコンセプチュアル・アーティスト、ヴィム・デルボアさんの「Tim」という作品がベースになっている。
https://wimdelvoye.be/work/tattoo-works/tim
このリンクでデルボアさんのタトゥーが見れます。
「スキン」という短編小説がありこちらの方は映画より少々怖い話。
こちらを映画化されたのを観たかったかも。
最後にジェフリーのマネージャー(?)役のモニカ・ベルッチはなぜ金髪だったのか。
あまり上品ではなく無理があるように見えた。