日本で2011年といえば311の東北大震災が思い浮かぶが、世界ではシリアの内戦が始まった年。
そのシリアの内戦によって、サムは恋人のアビールと別れる羽目に。
移民となって外国に逃げるのだが、ビザを持たなければ職にもつけないし、食うものにも困る有様。
そこで出会ったタトゥーアーティストによって、モデルとして雇われるが、それは背中にビザの絵を彫ることが条件。
つまりは生きたアーティストとして美術館に置かれることになる。
実在にこういうアーティストがいるらしく、確かに信ぴょう性はある。
終盤にはビザは持たないのに、アートとしてオークションされ他国に行くという皮肉な場面が現れる。
ラストは意外なほどのどんでん返しが訪れる。
ビデオのシーンで終わってもよかった気がするが、それではあまりに希望が無さすぎか。