オーウェン

皮膚を売った男のオーウェンのレビュー・感想・評価

皮膚を売った男(2020年製作の映画)
3.5
日本で2011年といえば311の東北大震災が思い浮かぶが、世界ではシリアの内戦が始まった年。

そのシリアの内戦によって、サムは恋人のアビールと別れる羽目に。
移民となって外国に逃げるのだが、ビザを持たなければ職にもつけないし、食うものにも困る有様。

そこで出会ったタトゥーアーティストによって、モデルとして雇われるが、それは背中にビザの絵を彫ることが条件。

つまりは生きたアーティストとして美術館に置かれることになる。
実在にこういうアーティストがいるらしく、確かに信ぴょう性はある。

終盤にはビザは持たないのに、アートとしてオークションされ他国に行くという皮肉な場面が現れる。

ラストは意外なほどのどんでん返しが訪れる。
ビデオのシーンで終わってもよかった気がするが、それではあまりに希望が無さすぎか。
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