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皮膚を売った男のArlecchinoのレビュー・感想・評価

皮膚を売った男(2020年製作の映画)
3.9
シリア。バスに乗っていて恋人に告白され、調子に乗って「革命だ!自由をわが手に!」と叫んでしまったために危険分子として逮捕されて、からがら身一つでレバノンに逃げる主人公。シリアの不自由。のっけから悲惨でとぼけた幕開けです。知己もないレバノンで路頭に迷って美術展のパーティに紛れ込んだ彼に提案された仕事は「背中を美術品として売ること」だった。ビザがタトゥーされた背中は芸術品として美術館に展示されることに。面白い映画でした。シリア難民の救援団体が乗り出したり、ISが彼を拉致したりと、中東ならではのくすぐりが入っていてなかなかコクのあるコメディになってました。それから、芸術の業界に対する皮肉も笑える(否定はしていないと思う)。
モニカ・ベルッチ演じる変な女がいいスパイスになってました笑。
ヒロイン(ディア・リアンというらしい)の目の色、凄いですね。トルコ石みたいな緑がかった灰色。
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