ジェイティー

クリスマス・ ウォーズのジェイティーのレビュー・感想・評価

クリスマス・ ウォーズ(2020年製作の映画)
3.7
アラスカの奥地に暮らすサンタクロースは昨今の子供たちがサンタをあまり信じてくれなかったり悪い子が増えたりとかつての威光がなくなりつつあった。国からの助成金も少なり仕方なく国と契約して兵器製造を行うことにする、一方何でも自分の思い通りにならないと気が済まない少年ビリーはクリスマスプレゼントが石炭だったことに腹を立てサンタを抹殺するべく殺し屋を差し向けるお話。

メルギブが武闘派のサンタを演じるなんて是非みなくてはと鑑賞
ジャケットの安っぽさとは裏腹に非常に真面目で安さを感じない画作りなのでそれだけで安心して観られました。
サンタ要素は皆無ですが明らかに超人的な能力を有しており、聖なる夜にちゃんとソリで配り切ったりとファンタジー要素をCGなしで普通の絵面で描かれるのでちょっとそれだけでグッと掴まれました。

メルギブはいつだって最高なんですが、殺しを依頼する少年ビリーを演じたチャンス・ハーストフィールド君のクソガキっぷりが非常によく、こんなうまい子がいるんだなぁと感心してしまいました。

メタ的要素が世の娯楽の中心となっている昨今、それを否定も肯定もできませんが本作はそこを気にする話ではなくどこか哀愁と謎のほのぼの感が同居していている不思議な作品です。
丁度シーズンなので変わったクリスマス映画を鑑賞されるのであればリストにいれても面白いと思います。