モモモ

バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティのモモモのレビュー・感想・評価

4.0
思った以上に不評が多く感染者数も爆増していたので後回しのしていたら…いやいや…想像以上の「バイオハザード」じゃないですか!!
個人的には「バイオハザードの実写化」としては加点の連続で大満足です!!
1と2をMIXして、物語の美味しいところだけ抽出して、プレイした事がない人でも知っている小ネタを散りばめて、キャストは多様に、映画様に性格も設定も適度に改変して…いやぁ、良いバイオハザードでした…。
まあ、事前から予想していた通り「詰め込み過ぎ」は発生していて、特にクリスやウェスカーの魅力を描き切る事が出来なかった点は残念ではありますが。クリスはちゃんと「主人公」として描かれている出番の多さに反比例してるのも口惜しい。ウェスカーはこう…いや…最後のアレもね…嬉しいか嬉しくないかで言えば嬉しいですがね…。
そんな中でどう観ても監督の偏愛の対象であるクレアとレオンが輝き通しなのは手放しで誉めたい点ですね。監督はきっとバイオ2が好きなんだろうな。それなら2と3をMIXした話にすれば良かったのに。規模が大きくなり過ぎるから予算感的にダメだったのだろうか。
原作以上に強く逞しいクレア、原作以上に情け無いレオン。
彼女と破局してヤケ酒をした結果勤務初日から遅刻した(そのお陰でパンデミックを免れた)男の魅力を圧縮し濃厚にしたのが最高ですね。
それでいて最後の最後、バイオ名物であるお約束ロケットランチャーを掻っ攫っていくんですから。最高!最高!最高です!
ホラー演出もかなろ手堅く好印象でした。
RE2の様な「ノロノロと動く」古典的なゾンビながら「確実にヘッドショットしないとダメ」な硬さまで表現されていて言う事無しです。
ライターを使った接近演出なんて手に汗握りましたよ本当に!!!
歪だが愛したい、新たな偏愛映画の1作!!!
モモモ

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