今までで一番良い意味で裏切られた映画だった。
ご都合主義な展開や過剰な演出が好きになれないという人もいると思うが、私には凄く刺さった。
登場人物達の熱意に非常に心打たれた。
好きなことを仕事にするってそういうことよね。
私もクリエイターではないが、好きなことを仕事にしているので、とても刺さるものがあった。
私は翻訳者なので、クリエイターみたいに自分の作品(訳文)を『作品』として世に出せるわけではなく、あくまで原文の書き手の黒衣に徹するべきと認識しているが、それでも外国語で文章を書くことが大好きだし、自分が個人的に好きな言い回し等もある。
それでも、読み手と原文の書き手の立場になって考え、好きな言い回しであっても『削る』作業が必要。
私は字幕翻訳の分野の仕事の経験はないけど、監督のジーンだけじゃなく、海外でもジーンの映画が放映されたなら、ジーンの手掛けた映画の字幕翻訳者もきっとジーンと同じ思いで訳語を取捨選択したのではないかと思いを馳せてしまう。
職種は全然違うけど、そういう意味でもジーンに共感した。
同時に、ビジネスなので、ポンポさんのような冷静で合理的な視点も重要だと考えているので、その点も非常に共感した。
とにかく自分には凄く刺さる映画だった。
何度でも見返したい。
