北朝鮮の政治犯強制収容所を描いた3Dアニメ映画。
ある程度覚悟して観始めたのだが…
冒頭思ったよりは重たくないのかなって感じる。
そして、あーなるほどそういう語り口なのか…といよいよ北朝鮮、強制収用所体感型映画が始まる。
まず自分はあまり観慣れていない3D。顔も少しカクカクしているので最初は気になる。
しかし、これは実写で観せられたら胸糞悪さばかり残ってしまって他のメッセージが薄れてしまったかもしれない。
それぐらい強制収用所は凄惨な様子だったけど観れてしまうこの3D。
まず観せないと、伝えないと、という作り手側の強い意思を感じる。
世界情勢に疎い自分でも北朝鮮は近くの国だし、昔からニュースなどで見て知ってはいる国だけれど、この強制収容所は恐ろしすぎる。
収用所内での理不尽極まりない扱われ方で変化していく主人公の心と対比する様に描かれている母、妹の優しく強い心。
環境に置いては悪魔にも天使にも人はなりうる。
人の強さ、弱さ、残酷さ、優しさを受けとった。
この映画に登場する色んな人物の側面が自分の中にもありそうだ。
間違いなく年齢性別問わずたくさんの人に観られるべき映画 。
