このレビューはネタバレを含みます
I never cry というタイトルがシンプルなんだけど、この映画のことを本当によく表しているな、と思った。観てて感じたのは、人は他人にそれほど興味、関心が無いということ。それは職場であってもそうだし、家族の間でさえ離れていたらそうなってしまうのかもしれない。職業安定所(相談所)の男もおそらくそうだったんだろうけど、オラに圧倒されて変わったのだろう。
オラを突き動かしていたもの、純粋に父親に対する想いだったのか最初はそうでないように見えた。死んだ父は娘や家族を想っていたのだ、というような甘い展開でもなく辛い現実もあるのだけど突き進む。
ずっと感情を押し殺していたかのようだったけど、美容室の女にお金を渡すシーンは彼女のなかで何かを変えるきっかけになったのだと思う。ラストの車の中のシーンはカメラのアングル含めてたまらなく良かった。