ryota

新ハレンチ学園のryotaのネタバレレビュー・内容・結末

新ハレンチ学園(1971年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

大反論覚悟で書きますが、私の大好物映画です笑。とにかく、最初から最後まで全て「コンプラ違反」の、おじさんおばんさんが観たら目をさんかくにして怒りそうなトンデモ映画で、古き良き昭和ともいえない、とにかく珍品だと思っています。

「ハレンチ学園」はテレビシリーズも含めたくさん制作されていますが、この最終作ってガッカリっていうかた多いかと思いますが、私はこれが集大成にも感じて、もし、もしですよ、全く観てない人がいたらこの映画見てみてください。色んな意味で心を動かされます。当時の時代背景とかを考えると、色々あっさりしてたり、適当に扱ってる気もしなくはないですが、テレビシリーズからのエロ度マシマシと、成人映画との間に挟まれたタイミングで誕生した作品として、永井豪作品本来の面白さである熱量を持って作られてるような気がしています。

基本的には生徒と教師の戦いなのですが、そこにまともな倫理観やルールは存在せず、永井豪の法律に則った独自の価値観があって、それに沿って描かれているわけで、まずそこを楽しめるかが大きな分かれ目です。特に、今の時代の人が観たらどう思うかなあってちょっと興味あります。

とにかく全編、セクハラです笑。女の子の扱いがとんでもないです。でも、陰湿さはなくてめちゃくちゃ楽しそうなんです。そう、SEXシーンや殺人は一切なく、単に「スカートめくり」的なイタズラの延長です。それが全編にわたって繰り広げられるんだからキョトンですよ。冒頭の永井豪のイラストは教師と生徒の「ハレンチ学園戦争」が描かれてますが、女の子は裸だし、首チョンパだし、中央でおっさんがうんこしてます。前半は生徒が主導権を握って、教師は地下牢に閉じ込められてます。授業は性教育で、主人公の妹が教師の実験台として胸を揉まれ、兄は「お前にやられるなら俺がやる〜」と出てきて、気がつくと男子生徒は隣の女子生徒の胸を揉み始めます。女の子も気持ちよくなり、、、もう狂喜乱舞ですわ笑。後半、教師が主導権を取ると、パンティカルタなんてのもおっ始めるし、書き出したらキリがない。。これでも、成人映画ではないわけで、不思議なくらい明るいタッチで笑ってしまいます。まあ、聞いてるだけで怒り出す人いるのもわかりますよ。申し訳ありません(私が謝る話ではないけど)。

ほとんどのシーンはたくさんの女の子が写ってるし、ミニスカセーラー服でパンツ丸見え。コスプレ教師は一流のコメディアンが演じてるのもすごいです。宍戸錠はゲバゲバ、桂三枝シーンはちょっとアドリブくさい、児嶋みゆきから変わってしまったこれが最初で最後の渡辺やよいはおっぱい出しながらも学芸会レベルの殺陣と芝居を披露してくれてます。ダンスなんて、真面目にやってるとは思えないレベル。それでも、海を渡って世界に飛び出そうとする何故か下着姿の子たちを観てたら拍手したくなりましたとさ。
ryota

ryota