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野球部に花束をのryotaのネタバレレビュー・内容・結末

野球部に花束を(2022年製作の映画)
1.8

このレビューはネタバレを含みます

最悪の胸くそ映画です。どこをどう楽しんでいいのか、私にはさっぱりわかりません。ただのパワハラ嫌がらせを笑わせるだけの、本当にどこをとってもひどい観るにに耐えない映画でした。

もちろん昭和というか、野球部というか、甲子園というか、その伝統的な活動をそのまま面白おかしく描いたんでしょうが、個人的には1ミリも笑えません。こんなに苦労して大変なパワハラに耐えて、それでも青春だなんて、大見栄を切って言えるっていうのがどうにもこうにも腹立たしいです。その辺を笑ってほしいと思って作っているのか疑問だらけですが、どう考えても何を意図して作ったのか、個人的に全く理解できませんでした。例えばひどい目にあった1年生が2年になった途端、その時の2年生と同じことをまた同じ繰り返してみたり、そういう事は胸糞以外何者でもありませんよ。あの監督の傍若無人ぶりやパワハラ全開の発言も、おそらく昭和の時代としてはよくある親父としていたのでしょうけれども、それを今の時代に映画にした際にどう観せようとしたのか、その辺がわからないんです。これを懐かしいというか、ドラマ「 不適切にもほどがある」みたいに笑い飛ばせるような形になってればいいんですが、ただ子供たちをいじめて嫌がらせをして、それに絶対服従させると言うその形だけを笑わせるというのがどうにも気分が悪い。もしそういうことの時代設定を笑わせたいと言うことであれば、この映画こそがパワハラ映画そのものであるとしか思えませんでした。

そんなひどい環境においても、へらへらと笑って野球に勤しむ彼らをどう見たらいいのか。ラストで女子が野球に入りたいと言いますが、結局坊主にされることもなく、女性は女性として扱われているし、その辺のコンプラを守っているあたりが無性に腹立たしいです。突き詰めるとこまで突き詰めてもいなく、ただとんでもなくひどい青春時代を描いた野球映画としては、個人的には認めたくないなぁというのが正直な気持ち。ただ、映画としては見やすいしわかりやすいし、彼らに情もわくので、その辺が何とも腹立たしい限り。あくまでも個人的な意見です。申し訳ありません。
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