梅田

マッドマックス:フュリオサの梅田のレビュー・感想・評価

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『FURY ROAD』があまりに神格化した評価を集めたせいで忘れがちだけど、このシリーズには、それこそトム・クルーズの近作のような、純化された活劇の喜びと荒唐無稽なB級映画の楽しみとが完璧に共存している、という圧倒的な事実にまず喰らってしまう。ギター弾きや鳥のボブルヘッドなんかを登場させるファンサービスも忘れないところも含めて、文句ないエンターテイメントだし150分あることを忘れてしまう没入感だった。
アニャ・テイラー=ジョイはシャーリーズ・セロンに比べてちょっと細すぎるという気がしないでもないけど、いやはや素晴らしい存在感だった。というか、もはや今『FURY ROAD』を観てもフュリオサが主人公としか思えないのではないか。それくらいキャラクターとして最高だし、これほど意味のある前日譚もなかなかない。前作を見返して気に止まった『私を覚えてる?』という台詞は、なるほどこうして繰り返されるのかと感動した。
梅田

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